現場作業員・土工の仕事は本当に危険?現場仕事の安全管理方法5選!
この記事をご覧の皆さんの中には、土工現場の作業員の業務遂行上の安全管理方法にはどのようなものがあるのか、という疑問を抱いている人もいるのではないでしょうか。
土工現場には業務の性質上危険なことが多く、労働災害が起こる可能性が大きいことからそれらの危険に対する安全管理対策をあらかじめ実施しておくことはとても重要です。
そこで、今回の記事では、5つの土工現場の作業員の安全管理方法、について説明していきますので、最後までご覧ください。
INDEX
【安全管理方法】土工現場での墜落および滑落事故防止対策
安全管理方法の1つ目としては、土工現場での墜落および滑落防止、事故防止対策を行うことが挙げられます。
土木工事の現場では、高所で作業を行うことも多く、何かしらのアクシデントが発生してしまった場合には、高所から墜落、滑落してしまう可能性もあります。
高所から墜落、滑落してしまうことを防止するため、高所の作業場に、柵を取りつけたり、足場に滑り止めのゴムをつけるなどの防止対策が有効です。
しかし、このような対策を行っても、建設業界の死亡事故の原因として最も多いのが、「墜落や転落」です。そのため2019年2月に厚生労働省はフルハーネス型安全帯の着用を義務化しました。今後全ての現場で、フルハーネスの着用をしっかりと実施することにより、さらなる作業員の安全の確保につながります。
※2019年10月16日現在の情報です。
【安全管理方法】工事機材などの落下および倒壊事故防止対策
安全管理方法の2つ目としては、工事機材などの落下および倒壊事故防止対策を行うことが挙げられます。
土木工事の現場での作業では、様々な建設機材などを取り扱っており、それらのものが倒壊、落下してくると、作業場で業務を行っている作業員が下敷きになったりするなどして非常に危険です。
建設機材などが倒壊、落下してくることによって発生する事故を防止するためには、建設機材を取り扱う際の注意点や、機材などが置いてある場所近辺での注意喚起についてのマニュアルを作り、それを基に定期的に講習を行うことが考えられます。
【安全管理方法】建設機械の安全確認や点検による事故防止対策
安全管理方法の3つ目としては、建設機械の安全確認や点検による事故防止対策を行うことが挙げられます。
土木工事の現場での作業において、大小の建設機械を操作することによって、人間の力だけでは動かすことの難しい建設機材などを取り扱っていますが、大きな力を発揮する反面、操作ミスや、点検作業を怠ったりすると、大きな事故につながるリスクも抱えています。
そのため、建設機械の操作をする際には、建設機械の操作が安全に行えるかどうかしっかりと確認を行ってから操作することが重要です。
また、日々の業務を継続して行っていけば、建設機械に何らかの不具合が発生することになるので、建設機械の不具合による事故の発表を防止するために定期的に機械の点検をする必要があります。
【安全管理方法】安全管理を行う責任者の選任による事故防止対策
安全管理方法の4つ目としては、安全管理を行う責任者の選任による事故防止対策を行うことが挙げられます。
いくら事前にマニュアルに基づく安全管理講習などを行っても、土木工事の現場には複数の作業員が業務を行っており、各作業員は自分自身の担当業務に集中していることから、全体の業務を把握して安全管理を行うことは難しいと思われます。
そこで、全体の業務を把握して安全管理を行う責任者を選任し、現場での安全管理の指揮
をとってもらうことによって、各作業員の業務効率を損なうこともなく現場での安全管理
を行うことが可能になります。
責任者の選任の基準としては、①現場での作業員としての経験があること、②機械の操作を実際に行ったことがあること、などを基にして責任者の選任を行うと良いのではないでしょか。
【安全管理方法】作業員の体調悪化による事故防止対策
安全管理方法の5つ目としては、作業員の体調悪化による事故防止対策を行うことが挙げられます。
例えば、真夏に頻繁に発生している熱中症などにより作業員の体調が悪化してしまい作業員が死亡してしまったり、また体調の悪化が原因となって事故が発生してしまったりする可能性も十分に考えられます。
そこで、現場の責任者が作業員の体調管理にまで目を向けることによって、作業員の体調悪化による事故を防止することができます。
作業員の体調管理の具体的な例としては、先ほどの熱中症の場合であれば、現場においてスポーツドリンクの無料配布の実施や、屋根付きの休憩所の整備を行うことなどが考えられます。
まとめ
ここまで、5つの土工現場の作業員の安全管理方法、について説明してきましたが、いかがでしたか。
土木工事の現場においては、建設機械や、機材などの危険なものを複数取り扱っており、現場の作業員が安心して業務を行えるように、安全をしっかりと確保することはとても重要です。
そこで、この記事をご覧の皆さんは、今回の記事で説明した内容を参考にしてどのようにして現場の作業員の安全管理を行えばいいのか、についての検討に役立ててみると良いのではないでしょうか。