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建築業界の希望!?土木作業員として働く女性「ドボジョ」とは?

2020.01.25
仕事について

この記事をご覧の皆さんは、土木建築業界で最近聞かれるようになっているドボジョとは何かという疑問を抱いている人もいるのではないでしょうか。
土木建築の業界でも人手不足などの背景もあって女性の業界進出が着々と進んでいます。この業界で働く女性を総称してドボジョと呼んでおり近年注目度が上がってきているようです。

そこで、今回の記事では土木建築業界で注目されているドボジョとはどのような人たちなのかなどについて説明していきます。

ドボジョが注目され始めた背景は?

土木建築の業界で働く女性、なぜドボジョが注目され始めたのか、それには土木建築業界の近年の環境が関係しています。
土木建築業界は近年慢性的な就業者数の減少や高齢化が問題となっており、性別にかかわらず人材の確保を行う必要性が出てきたのです。
そこで、2014年に国土交通省と建設5団体は、土木建築業界で働く女性を5年間で2倍に増やす方針を発表し、女子トイレや更衣室の設置などによる現場環境の向上を推奨してきました。

特にこの業界は女性の就業者の比率が低いことから、女性技能者は3%しかおらず、業界全体の人手不足感を払しょくするためには、益々女性の就業者を増やすことが人手不足、高齢化の問題を解決する合理的な方法であると考えられたことから女性就業者の増加に注目が集まっています。

ドボジョを増やすための課題とは何か?

ドボジョを増やすための課題には何があるのか、具体的には以下のような課題があります。

ドボジョの絶対数が少ない。

建設業界の技能労働者のうち、女性は全体の3%ほどの割合しか在籍しておらず、土木建築の業界は未だ男性社会の風潮が非常に強い環境であると言えます。

そのような環境下ではまだまだドボジョの絶対数が少なく、新規にこの業界を希望する女性が身近で参考にすべきドボジョをなかなか見つけることができないため、業界への参入を決めかねてしまう可能性が高いのです。
根本的な問題ですがドボジョの数を増やしたいのであれば、まず初めにドボジョの数を一定数以上増やすことを考えなければなりません。

なお、近年では「土木技術者女性の会」が職場を超えたドボジョ同士の交流の場を提供しており、自社の身近に参考にすべき先輩ドボジョがいなくても相談などができたりする環境が整備されはじめているようです。

業界全体でドボジョが働きやすい環境を構築しなければならない

ドボジョを増やすためには、女性が働きやすい環境の構築をすることが必須になります。
大手の建築会社ではすでに女子トイレや更衣室の設置などによる現場環境の向上を進める取り組みが始まっていますが、ニュースに出てくるのは大手の会社のみで中小規模の会社のこのようなニュースは目にする機会が少ないのが現状です。
ドボジョの働きやすい環境の構築のためには大手のみならず中小規模の会社を含めた業界全体での取り組みが重要であると言えます。

育児や家庭との両立を可能にする取り組みを行う

ドボジョを増やすためには、女性が育児や家庭との両立を可能にする取り組みを行う必要があります。
女性の場合出産や育児などで一度職を離れてしまうと現場での業務に体力的、技術的についていけなくなる、土木建築の現場は開始時間が早く、労働時間も長く、転勤が多いイメージがあり、育児をしながらでは仕事を続けるのが難しいなど不安があると思われます。

そこで、子供のいる女性の場合は、子供を保育所に預けたりできるように就業時間を遅らせ、早めに帰れるように工夫したり、社内に託児所を作るなど女性が不安に感じている上記のような要素を改善する必要があります。

また職場を一定期間離れてしまったドボジョのために一定の研修を行うなどの対策を講じることも不安を解消する役に立つでしょう。

今後のドボジョの重要性について

国内の労働人口は少子高齢化の影響で減少しており、土木建築の業界においても従来のような男性主体の採用人事では業界で必要な労働人口を賄うことが難しいことから、ドボジョの増加は業界全体にとって重要性が高い取り組みです。
国内の労働人口が減少していることから、この人材獲得の問題は業界内の大手、中小間の人材獲得競争にとどまらず、他業界との女性労働者の採用の競争になる可能性もあります。

この他業界との女性労働者獲得競争に対抗するためにも上記で上げたような課題に対する対応策を講じていかなければいけない状況になっています。

今後ドボジョに関する問題は土木建築の業界全体においてますます重要性が高くなっていく問題の1つであると言えるのではないでしょうか。

まとめ

ここまで、ドボジョに関わる事項を中心に説明してきましたがいかがでしたか。
近年注目度が上がっているドボジョについて知っておくことは土木建築の業界で働く人にとっては、今後無視できない重要なことであると思われます。

そこで、この記事をご覧の皆さんは、今回の記事で説明した内容を参考にドボジョについての理解を深め、人材確保やご自身の転職の際の参考になりましたら幸いです。

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